こんにちは!ぶんです。
毎週本屋に行き面白い本がないか物色している私ですが、先日行った本屋で面陳列でアピールされている本を見つけました。
それが今回記事にする『チーズはどこへ消えた?』です。
かなり有名な本なのでもちろん存在は知っていましたが、機会がなくこれまで読んだことがありませんでした。
今回たまたま「これだけ昔の本が未だに面陳列されているということは相当面白いんだろうな」と、思わず手に取ってみた…という流れです。
この記事が、まだこの本を読んだことのない人がこの本に触れるきっかけになれば嬉しいです。
『チーズはどこへ消えた?』とは
1998年にアメリカで発売され、2019年時点で全世界で累計2,800万部を超える大ベストセラーとなっている本です。
日本では2000年に発売となり25年売れ続け、今は450万部を突破しました。
著者であるスペンサー・ジョンソンはアメリカ・ビジネス界のカリスマ的存在です。
心理学者・医学博士としてペースメーカーの開発にも携わり、本作をはじめ著書も多数発表しています。
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじ ※ネタバレあり
2匹のネズミ・スニッフとスカリー、2人の小人・ヘムとホーがチーズを探す物語です。
彼らは自分たちが住む迷路の中で、ある日大量のチーズを発見します。
毎日そのチーズを楽しみながら過ごしますが、ある日突然チーズが消えてしまいます。
すぐに新しいチーズを探しに行くスニッフとスカリーの一方で、ヘムとホーはチーズがなくなった原因にばかり考えを巡らせ、チーズが戻ってくるのを待ち続けました。
しかしどれだけ待ってもチーズは戻ってこず、次第にヘムとホーの間にも対立が生まれます。
「事態を見守りながらチーズが戻ってくるのを待つのがいい」と主張するヘムと、「新しいチーズを探しに行くのがいい」と主張するホー。
動こうとしないヘムに別れを告げひとり新しいチーズを探しに出かけたホーは、苦労の末大量のチーズを発見します。
そこにはすでにスニッフとスカリーもいました。
こうしてホーは変化に対応し自分を変えたことで、新しいチーズを手にすることができました。
『チーズはどこへ消えた?』を読んだ感想
世界は常に変化しており、その変化に対応することの重要性を説いた物語です。
私はめちゃくちゃ変化が苦手なので、自分のことを言われているようで何度も胸が痛くなりました。
新しい変化に対応するのは少なからず苦労が伴うし、変わらない環境というぬるま湯につかっていればとても楽です。
ただし自分が望むと望まざるとに関わらず変化はかならず訪れるため、それに対応しなければ環境はどんどん悪くなっていきます。
ヘムと一緒にチーズがなくなったことを嘆き続けていたホーが、新しいチーズを探し始めることを決めたときに以下のように言います。
ホー、おまえは何をしてるんだ。
繰り返し同じことしかしないでおいて、事態が好転しないのを不思議がるなんて。
本当にどうかしている。
このホーの言葉は、私が本書の中で最も記憶に残っている言葉です。
それから新しいチーズを探しに出たホーですが、迷路は以前より複雑になっているし、本当に新しいチーズが見つかるかも分からないしで、不安を抱えたまま旅を続けることになります。
しかし「チーズがないままでいるよりずっといい」と自分に言い聞かせ、新しいチーズを楽しんでいる自分を想像し、きっと見つかるという気持ちが強くなっていきます。
そしてようやく大量のチーズに出会えたとき、物事を簡潔に捉え、柔軟な態度ですばやく動くことの大切さを実感するのでした。
自分を変えるのは大変なことですが、それをしなければ事態がよくなっていく見込みがないことを、この変化の話は伝えています。
私も今まさに変化に対応して新しいことに挑戦しようか悩んでいます。
想定されるだけで失うものも多いため二の足を踏んでいますが、手遅れにならないうちにこの挑戦を始めないといけないなと思っているため、この本には非常に勇気づけられました。
「迷路」を進んでいく中で、新しい「チーズ」に出会えることを願っています。
おわりに
これらはホーが迷路の壁に書き記していった、自身への戒めのような言葉です。
「自分が求めるものを手に入れるにはどうすればいいか」を説いたこの本には、このように変化を前にした私たちを奮い立たせくれる言葉がたくさん出てきます。
今変化に対応しようとしている人、これから変化が起きそうだと感じている人にはぜひ読んでほしい1冊だなと思いました。
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